本栖湖の水中考古学
| 所内メンバー |
佐々木ランディ 植月学 |
|---|---|
| 外部メンバー |
山梨県文化振興・文化財課 富士河口湖町教育委員会生涯学習課 身延町教育委員会生涯学習課 株式会社ウインディーネットワーク |
| 研究期間 | 2022~継続中 |
| 概要紹介 |
富士五湖のうち最西端に位置する本栖湖の湖底には、縄文時代から古墳時代(大半は5世紀前半頃)の土器や石器が水没したまま眠っており、日本を代表する湖底遺跡として知られています。遺跡は本栖湖南東岸から沖合50〜100mの水深5〜15mの位置に集中しています。1998年(平成10年)に旧上九一色村教育委員会が分布調査を実施しています。 遺物は出土しているものの、なぜそこに遺跡が存在しているのか―「遺跡形成の要因」―については、明確な結論は提示されていません。864年(貞観6年)の富士山の噴火で流れ出た溶岩が本栖湖や周辺の湖に流入し水位を押し上げたことで、遺物・遺跡が水没したと推測されています。また、水辺での祭祀行為として土器が供えられた、あるいは周辺から流れ込んだ遺物が堆積した可能性も指摘されています。 2022年から帝京大学文化財研究所が中心となり、本栖湖の湖底遺跡調査を実施しています。これまで水中ドローンや潜水による目視確認調査、マルチビーム・ソナー(音響測深機)による湖底遺跡周辺3次元マップを作製したほか、湖底コア・サンプル(堆積層)を採取して分析を行っています。自然科学分野の手法を取り入れ、古環境・過去の水面の変動を捉えることにより、遺跡形成の要因解明を目指しています。 |
| キーワード | 古墳時代 湖底遺跡 富士山 災害考古学 |
| 活動報告 |
(報告) 「山梨県本栖湖の湖底遺跡調査概報(2022-24年度)」 帝京大学文化財研究所研究報告第23集
(講演) 2026年 “本栖湖底に沈む古代集落-水中考古学の世界-” 歴史文化教室/山梨文化学園(4月) 2025年 “本栖湖の湖底遺跡の形成要因に関する考察” シンポジウム『水底の文化遺産:湖底遺跡調査の最新動向』 (12月) 2024年 “本栖湖底遺跡の謎” 山梨ふしぎ発見/山梨県生涯学習推進センター (11月)
(メディア) 本栖湖で“湖底の遺跡”を調査 「当時陸だった証拠を見つけられれば」 富士五湖の一つで帝京大研究所 YBS山梨放送
|
